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消された記事は、何を意味するのか?

 毎日jpに特捜警察についてまとめられている「崩壊・特捜検察:/1~5」を読んでいくと、1から3までの記事については誰もが知っている内容について書かれているが、4以降の記事については削除されたのか見当たらない。この1から3までの記事の中では、3の「ヤメ検と裏取引」に書かれている「特捜」と「ヤメ検」による持ちつ持たれつの構図についての指摘が見逃せない。
 
 また、削除された4から6の4には、三井環氏の事件は、裏金づくりの口封じであって、原田明夫検事総長(当時)は記者会見で、逮捕の正当性を強調し、「口封じ」を強く否定したという記述もある。そして、特捜部の組織防衛を優先する隠ぺいする体質についてもよくわかる。5には、特捜部の脅迫的な取り調べが、6には、自白調書に頼った裁判による冤罪の可能性と今後の特捜部のありかたについて書かれている。

 これらの部分が、意図的に削除されたかどうなのかは別として、この削除された部分にこそ、私達は注目していかなければならない。

 なお、4~6については、毎日jpの記事が削除されているため、「恒久平和のために」ブログを参考にした。
 
 毎日jp  

.崩壊・特捜検察:/1 保身で改ざん封印 
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101002ddm041040090000c.html
 ◇「おれはもっと上に」 「大坪ラッパ」強引評価も
 証拠改ざんを過失として封印したのは、自己保身と組織防衛のためだったのか--。大阪地検特捜部主任検事の改ざん事件を巡り、犯人隠避容疑で逮捕された前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)と、前特捜部副部長、佐賀元明容疑者(49)。主任検事の前田恒彦容疑者(43)に続く、特捜トップとナンバー2の逮捕に、検察内部から「大阪の特捜はお家断絶だ」と悲痛な声も上がり、検察の威信は地に落ちた。

 「おれはもっと上に行く」。郵便不正事件の捜査終結後の今年1月6日夜。大坪前部長は飲食店で、事件捜査にかかわった検事ら数人とテーブルを囲んだ。事件談議で盛り上がる中、ある検事が「完全燃焼したでしょ。もう引退しますか」と、大坪前部長に尋ねたところ、こう言って左手で階段を駆け上がるようなしぐさをして見せた。

 大坪前部長が郵便不正事件の主任に抜てきした前田検事も話題に上り、検事らは「あの人は十年に一人のすごい人」「捜査のプロ中のプロ」と絶賛。前部長は「おれの右腕や」と可愛がっていたという。

   □  □

 大坪前部長は08年10月、関西検察の花形、特捜部トップに立ち、就任会見で「『意志があれば貫ける』という気持ちを部下と共有したい」と決意を表明した。普段から「これからの特捜は談合や入札妨害をやるだけでは時代遅れ」と語り、音楽プロデューサー・小室哲哉氏の楽曲著作権に絡む詐欺事件などを摘発。検察上層部は「大坪は時代を読むのがうまい」と評価した。同僚からは、難解な捜査に突き進む姿勢を楽器に例え「大坪ラッパ」と呼ばれる一方で、「強引で緻密(ちみつ)さがない」との評価もつきまとった。

 特捜検事として検察の「捜査畑」を歩んできた前部長。05年4月に神戸地検特別刑事部長に就任後、異例の「車庫飛ばし」で逮捕した容疑者から宝塚市長を巡る汚職事件の供述を引き出し、市長の逮捕にこぎつけるなど次々と贈収賄事件を手がけ、特捜部長となった。

   □  □

 検事らとの会食から24日後、大阪地検内で一連の事件の発端ともいえる騒動があった。

 「村木さんは無罪です。前田さんが資料を改ざんした。事実を公表すべきです」。郵便不正事件で厚生労働省の元局長、村木厚子さん(54)=無罪確定=の初公判から3日後の今年1月30日。休日の土曜日にもかかわらず、同僚検事らが佐賀前副部長(当時現職)を呼び出した。前田検事の改ざん疑惑を“告発”し、対処を訴えた。

 佐賀前副部長は直後、事件応援で東京出張中の前田検事に電話で確認をしたが、「誤って書き換えてしまった」との返事だったと主張する。その内容は大坪前部長に伝え、前部長は小林敬検事正に同様の報告をしたという。

 一方、検事正は「前田検事と同僚検事との間にトラブルがあったが、おさまった」と聞いたという。それぞれの言い分には大きな食い違いもあるが、改ざん疑惑の解明は手つかずだった。最高検の捜査では、大坪前部長らが改ざんの隠ぺいを主導した疑いが浮かんだ。

   □  □

 特捜部長就任から2年。前田検事が逮捕された先月21日夜、大坪前部長は大阪府内の自宅に、酒に酔った赤い顔で帰宅。自宅前で記者に「最高検はむごい」とこぼし、いつもの強気な姿はなかった。

 ◇郵便不正公判で強気「供述、信ぴょう性ある」
 郵便不正事件の公判で惨敗し、証拠品改ざんの疑いで大阪地検特捜部主任検事、前田恒彦容疑者(43)が逮捕される事態になってもなお、大坪弘道・前特捜部長、佐賀元明・前特捜副部長は取材に一貫して潔白を主張していた。

 厚生労働省元局長、村木厚子さん(54)の公判。今年5月になり、重要な供述調書の証拠採用が却下されるなどし、村木さんの無罪が次第に濃厚になってきた。そんな状況だった今年6月、大坪前部長は「この事件の供述は信ぴょう性があるんだ。論告をよく聞いておけ」と記者に語った。

 前田検事が逮捕された翌日の先月22日朝は「逮捕まですることないだろう。やりすぎだ」と嘆いた。証拠品改ざんについては「(前田検事は)いろいろやってたら、誤ってフロッピーディスク(FD)のデータを書き換えてしまったようなことを言っていた。でも意図的じゃないってことだ。FDも返してるし、公判に影響もない」と主張した。「書き換えを指示していないか」という記者の質問に、「指示なんてするわけないだろう」とあきれたように否定した。

 佐賀前副部長も今年2月中旬、村木さんの公判について「大丈夫。あれは有罪だ」と自信を見せた。1月末の初公判でFDの内容を弁護側に追及され、既に前田検事による証拠改ざんが地検内で問題になっていた。しかし、こうした組織内部の騒動や、それを「過失」と処理したことには一切言及しなかった。

 最高検に5日にわたって事情聴取された後の先月30日夜、電話で記者に「黙秘権すら告知されていないのに被疑者扱いだ」と怒りをぶちまけた。「(今年の)1月30日から2月5日くらいまでのことを書いた記録がある。誰に何の件で電話したのかまで備忘録を付けている。おれにとって不利なことも書いているから、信用性は高いはずだ」と主張した。「備忘録や記憶と違う話が出ている」と、マスコミの報道内容にクレームを付けた。小林敬検事正らが「データを書き換えたという報告は受けていない」とコメントしている報道についても「あれはうそだ」と否定した。

 ◇部下の信頼厚く--佐賀前副部長
 大坪前部長とともに逮捕された佐賀前副部長。「面倒見が良い」「頼りがいがある」と部下からの信頼が厚く、将来の大阪地検特捜部長の有力候補と言われていた。特捜部副部長時代は、大坪前部長にしかり付けられた部下をうまくとりなす役割もしていたという。

 検事任官5年目の94年、高松地検で香川医大の新薬臨床試験に絡む贈収賄事件にかかわった。

 大阪地検特捜部では00~01年、奈良県立医大の医師派遣を巡る汚職事件の主任検事を担当。「捜査は事実を積み上げていくものだ」と語っていた。


.崩壊・特捜検察:/2 突破力、潜む危うさ
 

 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101003ddm041040056000c.html
◇「割り屋」で頭角、大坪前部長 前田検事と共通点
 「お疲れさんやったな」。98年末、大阪拘置所(大阪市)から保釈された男性に深々と頭を下げる検事の姿があった。男性を取り調べた大阪地検前特捜部長の大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=は肌寒い年の暮れ、拘置所前で男性を出迎え、約2カ月間の拘置生活をねぎらった。

 男性は、特捜部が同年秋に手がけた和歌山市土地開発公社を巡る贈収賄事件で、あっせん収賄容疑で逮捕された同市議(63)。大坪前部長は、否認を貫いていた市議に、懇意にしていた他の市議十数人を捜査対象にしないと約束したという。「頼む。執行猶予が付くようにするから認めてくれ」と迫ると、市議は一転「金をもらった」と認めた。だが、市議は大坪前部長の思惑に反し、実刑が確定。前部長は愛媛県内の刑務所に面会に訪れ、市議を励ましたという。市議は「口に出さないが、『すまんかった』という気持ちがあったのでは。今、まじめにやれるのは大坪さんのおかげよ」と感謝する。

 一方、事件は市議逮捕から間もなく、職員採用に便宜を図ったとして和歌山市長が逮捕される汚職事件に発展。大坪前部長は否認していた市長から容疑を認める供述を引き出し、取り調べにたけた「割り屋」として頭角を現した。

 「(共に逮捕された)秘書は涙を流して認めているのに、あなたは黙っているんですか」。坂本龍馬などが登場する歴史小説の話題で場を和ませながら、揺れる心のすきを突いた取り調べに、元市長は「認めざるをえなかった。その時は人間同士の情が通うこともあった」と振り返る。

   □  □

 市長逮捕から4年。特捜部は大阪府松原市にあるため池売却の入札を巡り、競売入札妨害容疑で市職員や業者らの一斉聴取に着手した。逮捕をにらんでいたが、職員側が「これって民間の入札ちがいます?」。同容疑は公の入札が対象で、この入札には適用できないことが判明した。それでも主任だった大坪前部長は「あいつをたたけば(厳しく追及すれば)他に何か出ます。とりあえず逮捕を認めてほしい」と、当時の特捜部長に食い下がったが、捜査は打ち切られた。

   □  □

 大坪前部長が特捜部長として全幅の信頼を寄せたのが、捜査手法が似ていると言われた主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=だった。2人は突破力や人情の裏側に潜む危うさが共通しているとされた。

 大坪前部長が特捜部長に就任した08年末。検事らを集めた忘年会で、音楽プロデューサー・小室哲哉氏の詐欺事件を担当した前田検事をこう持ち上げた。「小室さんは前田検事を気に入って全部しゃべったんだ」。アルコールが入った前田検事は冗舌になり、同僚に「おれが特捜部長になったら、お前を副部長にしてやる」と自信満々に語った。

   □  □

 一連の証拠改ざん・隠ぺい事件を受け、大阪特捜の解体論まで論議され始めた。「割り屋」として、本流を歩んできた大坪前部長と前田検事。事件の背景に、エリートのおごりがあったのか。「代償はあまりに大きい」。同僚検事はつぶやいた。



.崩壊・特捜検察:/3 ヤメ検と裏取引
 

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101004ddm041040159000c.html 
 ◇捜査優位の弁護依頼 大坪前部長ら「現役とOB一体」批判も
 郵便不正事件の捜査終結から間もない09年9月。大阪地検特捜部は、全国精神障害者社会復帰施設協会(東京都)を巡る不正経理事件に着手し、協会の元事務局次長(59)を業務上横領容疑で逮捕した。この事件では、協会の裏金が「政官」に渡ったとの疑惑もあり、元次長はカネの流れを熟知したキーマンだった。

 「先生、(元事務局次長の)弁護人になってもらえませんか」。特捜部長だった大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=は「ヤメ検」と呼ばれる検察OBの弁護士に元次長の弁護を頼んだ。この弁護士は大坪前部長と親しく、刑事弁護人の受任を無報酬で元次長に持ちかけたが、断られたという。特捜関係者は「郵便不正事件で狙っていた政治家を逮捕できなかっただけに、この時は大坪さんが執念を見せていた。ヤメ検を使って捜査を優位に進めようとしていた」と指摘する。

   □  □

 「ヤメ検は容疑者に事実関係を認めさせる。代わりに特捜部は捜査情報を流して保釈や求刑で便宜を図る」。ある特捜OBは「特捜」と「ヤメ検」による持ちつ持たれつの構図を、こう解説する。検事長などの経験者は「ボス」と呼ばれ、特捜事件の弁護依頼があると、傘下のヤメ検に仕事を振り分ける。現役とOBが一体の「特捜利権」との批判もある。


   □  □

 08年にも大坪前部長のこうした手法が問題になったことがあった。神戸地検特別刑事部長だった06年に手がけた神戸市議(当時)の汚職事件。あっせん収賄容疑で逮捕された市議は、自分に不利な上申書を勝手に提出したとして、自身の弁護人への懲戒を大阪弁護士会に請求。同会綱紀委員会は、大坪前部長の知人でヤメ検の弁護人を「懲戒相当」と議決したうえで「依頼者(市議)の有罪の証拠を検察に提出する一種の取引を行った疑問をぬぐえない」と異例の言及をした。しかし、大阪弁護士会は弁護士を最終的に処分しなかった。

 大坪前部長が重用した検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=も東京地検特捜部から大阪特捜に異動した08年「大坪流」の裏取引を容疑者に持ちかけていた。

 「前田検事から『ヤメ検の弁護士なら執行猶予になる。私が紹介する』と弁護士の交代を求められた」。経営破綻(はたん)した英会話学校「NOVA」元社長(59)による業務上横領事件の控訴審が結審した9月28日、無罪主張の元社長は被告人質問で、前田検事を名指しし、裏取引の打診を暴露した。元社長は大阪府警が逮捕し、起訴したのは前田検事だった。

   □  □

 「東京と大阪の全面戦争だ」。前田検事が逮捕された9月21日夜、大阪地検特捜部前副部長、佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=は神戸市内の自宅前で記者に向かって声を荒らげた。大坪前部長も大阪府吹田市内の自宅前で、最高検批判を繰り広げ「現場の責任という形で幕引きを図ろうとしている」と話していた。

 関西のヤメ検の間では「逮捕までする必要があるのか」と疑問の声が上がっているが、特捜部在籍が長かった検事は「隠ぺいの真相はよく分からない。だが特捜捜査の手法を見直す時期が訪れたことは間違いない」と声を落とした。


恒久平和のために
 

http://blog.goo.ne.jp/05a21/e/fcdad976c686087566b0f22cab9588f9
崩壊・特捜検察 4~6 「無理に事件化」指摘も
2010年10月10日 06時01分30秒 / 誤認逮捕

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101006ddm041040105000c.htmlより、
崩壊・特捜検察:/4 「口封じ」でまた組織防衛
 


 ◇02年にも「裏金づくり」告発阻止
 「先輩、マジっすか!!」。昨年7月中旬、大阪中之島合同庁舎(大阪市)17階にある大阪地検特捜部の執務室。厚生労働省元係長の上村勉被告(41)=公判中=を取り調べた男性検事の顔が青ざめた。郵便不正事件の主任検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から、証拠のフロッピーディスク(FD)のデータ書き換えを打ち明けられたからだ。
 
 「そんなことできるんですか」「専用ソフトがある」。先輩と後輩との間でこんなやり取りがされていた。しかし、「なぜ改ざんしたの?」「FDを早々に上村被告側に還付したのはなぜ」--。上村被告を取り調べた後輩検事は、自分が十分な供述を引き出せなかったため、前田検事が証拠にまで手を付けたと思い込み、この時、尋ねることができなかったという。
 
今年1月27日、村木厚子・元厚労省局長(54)の初公判。村木元局長側に証拠開示された捜査報告書に添付された記録と検察側冒頭陳述の主張が合わず、弁護側が追及した。そのため、元局長が上村被告に偽証明書発行を指示したとされた日付の矛盾が明らかになった。
 
 後輩検事と公判担当検事の計4人から、証拠改ざん疑惑を訴えられた当時の特捜部長、大坪弘道容疑者(57)と、副部長の佐賀元明容疑者(49)=共に犯人隠避容疑で逮捕。前田検事に、過失による書き換えを装わせ、小林敬検事正らには「問題はない」と報告した、とされている。改ざん疑惑の“告発”は封印された。
   □  □
 今から8年半前、大阪高検の現職公安部長だった三井環氏(66)が、大阪地検特捜部に詐欺などの容疑で逮捕された。三井氏が検察の「調査活動(調活)費」による裏金づくりの実態を告発するテレビ番組に出演するとの情報が入り、検察が動いた。容疑は税金の軽減措置を受けるための証明書を役所からだまし取ったなどとするものだった。収録当日ということもあり、裏金疑惑の「口封じ」との批判が巻き起こったが、原田明夫検事総長(当時)は記者会見で、逮捕の正当性を強調し「口封じ」を強く否定した。
 
 三井氏はその後、捜査情報漏えいの見返りに元暴力団組員から接待を受けたとして収賄容疑で再逮捕されたが、この元組員を取り調べたのが大坪前部長だった。
 「大坪検事と元組員が合作した虚構だ」。実刑判決を受け、今年1月に出所した三井氏は批判する。実際、起訴対象の一つとなった元組員による接待は、逮捕段階と起訴段階で現場のホテル名が変わり、公判では元組員が当時、接待場所にいなかったことが判明。この接待による収賄罪は無罪となった。
 
 捜査にかかわった元幹部は「逮捕の主な目的は裏金の告発を止めることだった」と明かす。複数の検察関係者によると、「調活費」は慣習として検事正ら幹部の飲食費などに流用されてきたという。調活費の予算額(全国)は98年度の5億5300万円をピークに、事件後の03年度は7800万円に減少した。
 
 三井氏の控訴審判決(07年)で、大阪高裁は「(調活費の)不正流用の事実があったといわざるを得ない」と言及。しかし、法務省は「適正に執行されている」として実態調査をせず、裏金づくりの“告発”は封じ込まれたままだ。
   □  □
 前田検事の同僚検事らは大坪前部長らに改ざん疑惑の調査や公表を求めたが、聞き入れられなかった。「組織防衛を優先したのだろう。隠ぺいする体質はあの時のままだ」。関西の検察OBが自戒を込め、言い切った。=つづく
毎日新聞 2010年10月6日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101008ddm041040089000c.htmlより、


崩壊・特捜検察:/5 裁判官の「警鐘」無視 立件最優先、自己検証せず
 ◇「調書の任意性に疑い」「無理な取り調べ」
 
 「市長を立件するために、無罪覚悟で副市長を起訴したんだ」。大阪地検特捜部が07年5月に着手した大阪府枚方市の清掃工場建設を巡る談合・汚職事件。捜査にかかわった特捜関係者は捜査終結後にこう振り返った。
 
 特捜部に談合容疑で逮捕、起訴された前副市長、小堀隆恒さん(64)は09年4月、大阪地裁で無罪判決を受け、1審で確定した。特捜部は、大手ゼネコンと市をつないだとされた大阪府警元警部補(51)=収賄罪などで実刑判決確定=の供述を基に、副市長の逮捕に踏み切ったが、判決は「(副市長の)関与が適切に立証されていない」「動機は存在しないか、極めて希薄」と、捜査のずさんさを一刀両断にした。
 
 「家族も同じ目に遭わせてやる」などと脅迫的な取り調べを受けたと訴える小堀さん。取材に「私はただの踏み台だったのか」と憤った。
市長(当時)の中司宏被告(54)を1審で有罪判決(控訴)に持ち込めたこともあり、特捜部は「これで良かった」と、捜査手法はいまだ検証していないという。
    □  □
 08~09年にも、取り調べのあり方を問われる決定が大阪地裁で出された。特捜部が手がけ、前市長の逮捕までこぎ着けた奈良県生駒市の汚職事件で検事が捜査段階で作成した供述調書5通が証拠として採用されなかった。
 
 「検察官調書はいずれも任意性に疑いがある」との理由。あっせん収賄罪に問われた元市議が否認に転じ、捜査時に自白を強要され、容疑を認めたと主張した。
 
 当時、大阪特捜のエースと言われた男性検事(38)が証人出廷する異例の事態になった。弁護側は、検事が「死ぬほど思い出せ。お前だけ思い出さないのはおかしい」「女房や息子を逮捕する」などと元市議を脅したと主張した。だが、検事は平然とした顔で証言した。「最初から自白して、反省していました」
 
 検事の証言を裏付ける取り調べメモもなく、「弁護側の主張は不合理でない。無理な取り調べがあったのではないか」と指摘した地裁決定。5通はすべて元市議の自白調書だった。
    □  □
 「容疑者と信頼関係を作らずに事件のストーリーを押し付けて、認めさせることしか考えていない」。別の特捜検事は取り調べ方法を批判した。
 
 二つの事件では結果的に、市長らを逮捕し、起訴に持ち込んだ。その一方で、裁判所は捜査や取り調べのあり方に疑問を呈した。任意性・信用性を否定された調書、あまりに強引な取り調べ手法--。
 
 裁判官の「警鐘」を無視し自己検証をしなかった大阪特捜。元東京地検特捜部長の宗像紀夫・中央大法科大学院教授(68)は、東京特捜も同様の危険性があると指摘。その理由について「警察事件だと検察が証拠の有無などをチェックする。組織をまたいで証拠を検討できるが、特捜事件はそれができない」と説明する。

  さらに大阪の場合、大阪地検を中心とした「関西検察」の過剰な仲間意識があるとも言われる。特捜部検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=や、上司の前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)=犯人隠避容疑で逮捕=ら3人は「関西検察」に属しており、東京地検特捜部長だった石川達紘弁護士(71)は「身内意識の強さでかばい合いがあったのかもしれない。人事は東京、関西一体でやるべきだ」と指摘する。
 未曽有の不祥事が噴出し、解体論議も浮上した大阪特捜。復権の道はあるのだろうか。=つづく
毎日新聞 2010年10月8日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101010ddm041040082000c.htmlより、
崩壊・特捜検察:/6止 「看板プレッシャー、無理に事件化」指摘も
  


 ◇「可視化」「解体論」が加速
 「まず特捜の事件から可視化を導入すべきだ」。今月5日、東京・永田町の衆議院第2議員会館。民主党の「取り調べの全面可視化を実現する議員連盟」の会合で、同党の国会議員ら約40人から捜査の見直しを求める意見が噴出した。
 
 議連会長の川内博史衆院議員(48)は、大阪地検特捜部の前副部長、佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=が、自らの取り調べの全過程を録音録画する「可視化」を最高検側に求めていることを引き合いに、「自分たちの事件は可視化しないが、取り調べられるときは可視化を求める。そうじゃないと怖くて話せないのではないか」と皮肉った。
 
 福田昭夫衆院議員(62)は自らも、ある贈収賄事件の参考人として裁判で証言した経験を明かし、「検察は取引をする。泣き寝入りをして刑に服している人もいるのではないか。自白調書に頼った裁判は、すべて疑ってみなければならない」と声を上げた。
 
 同じ日、日本弁護士連合会の江藤洋一副会長は、検察の捜査のあり方を検証する第三者機関を設置し、可視化などを早期に導入するよう柳田稔法相あてに申し入れた。
 「特捜事件を可視化すれば、(取り調べは)インタビューと変わらない。容疑者は真実を語らず、犯罪を助長するだけだ」と、現職の特捜検事は危惧(きぐ)するが、身内の不祥事が自ら「可視化」導入の論議を沸騰させる皮肉な事態になりつつある。
   □  □
 検察史上、前代未聞の不祥事で、特捜の解体論も浮上している。佐賀前副部長と同期の元検事、落合洋司弁護士(46)は「特捜部の看板を出しているから『事件をやらないといけない』という強烈なプレッシャーの中で、無理に事件化していく危険性がある。特捜の看板は下ろしたほうがいい」。
 
 先月28日の民主党・可視化議連の会合。元検事の郷原信郎・名城大教授(55)は「特捜部が一極集中し、常備軍的になっていることに問題がある。有能な検事は各地検に回して一般の事件に従事し、いい事件がつかめた時点で検事を集める体制に変えてはどうか」と、独自の「解体論」を展開した。

   □  □
 一方、一連の証拠改ざん・隠ぺい事件の舞台となった大阪地検特捜部。1957年に発足し、東京地検特捜部の半分以下の検事・事務官計約50人の体制だ。今回の事件を受け、大阪特捜は捜査中の最高検から郵便不正事件の資料提出を求められたり、関係資料を探したりするだけの「開店休業」状態だという。特捜幹部は5日、「(事件は)なんにもできない。今後のことは分からんなあ」と寂しそうに語った。
 
 しかし、創部以来、存在意義を示してきたのも事実だ。国会議員を摘発した砂利船汚職事件(88年)▽「戦後最大の経済事件」といわれたイトマン事件(91年)▽和歌山県知事による官製談合・汚職事件(06年)などを手がけた。
 
 元裁判官の安原浩弁護士(67)は存続の必要性を説く。「警察は自治体や政治家の圧力に弱い面がある。社会の巨悪を眠らせない本来の特捜が必要だ」。一方、特捜部長時代の95年、関西国際空港課長らを逮捕した贈収賄事件などの捜査を指揮した牛尾道治弁護士(69)は「大阪特捜を廃止しても事件がなくなるわけではない。看板の書き換えに意味はなく、手元にある事件をこつこつやるしかない」と強調する。=おわり
この連載は藤田剛、久保聡、津久井達、林田七恵(大阪社会部)長野宏美、伊藤直孝(東京社会部)が担当しました。
毎日新聞 2010年10月10日 東京朝刊
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各地で素人デモの烽火

我が八王子お粗末名損事件の活字化にほぼ承諾されたのは 元週刊現代記者の田中洌氏です。
この氏らのご苦労で 各地で素人が立ち上がる情況になっています。
http://ameblo.jp/uhi36845/

検察犯罪被害者として注目するのは三井環氏の動向です
http://www.solidarite.jp/


●大阪の、デモ
11月20日(土)/靱公園(うつぼこうえん)

●新潟の、デモ
11月23日(勤労感謝の日)/新潟駅万代口 石宮公園/

●名古屋の、デモ
11月21日(日)の予定。発起人は、名古屋の近藤康晴さん。

●福岡の、デモ
呼びかけは、福岡の井上裕子さん。mismay@nifty.com

●人口10万の入間(埼玉県)の、“ひとりで”デモ
12月19日(日)/彩の森公園

●東京の、デモ
12月5日 検察制度の根本的な改革を求める 市民の連帯の会 日比谷公園大音楽堂
プロフィール

和枝

Author:和枝
 高校教師をやめ、ガーデニングのブログを書くうちに、気づいた小沢問題の陰に潜むマスコミや検察の腐敗をブロガーたちと追究し、小沢一郎氏の無罪判決を得ることができました。

「和順庭の四季おりおり」と題したブログの時から御支持いただいた真実を追究する仲間や冤罪被害者の皆様に支えられ、市民メディア「ツイートテレビ」を立ち上げ、私も生まれ育った東京を離れ、「生活の党と山本太郎と仲間たち」に習い、心機一転、主人の郷里・徳島にてエネルギッシュで常に現実に向き合い情報発信する生活をしています。
 
 それに伴い「和順庭」と名づけた庭も徳島県へ引っ越しました。



※寄付のお願い
■郵便局からの振込みの場合
口座 ゆうちょ銀行
記号 10000 番号 88352491

■銀行からの振込みの場合
口座 ゆうちょ銀行
店番 008 普通預金
口座番号 8835249
口座名 服部 和枝

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