スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

介護保険見直しによる「軽度」生活援助縮小に反対する

 
 介護保険の運用については、あまりに複雑で当事者になってみなければどのようになっているのかを理解しにくいというのが現実だといえる。私の場合も一人暮らしの母が日常の家事をするのが困難になり、介護認定を受け、介護サービスを取り入れるようになった。ケア・マネージャーをつけ、母の様子に合わせて、ヘルパーさんを頼んだり、デイサービスに行ったり、食事の宅配サービスを取り入れたりししたが、このことがなければ介護保険制度について知ることもなかっただろうと思われる。

お年寄りにとって、今まで当たり前のようにできていたことができなくなるという現実にまずうろたえ、自分の老いていくことに困惑し、よっぽどにならなければ誰
かに訴え何とかしようと積極的に行動しえないのが、現状だ。

私のように、身内に特養施設の職員に相談できる者がいて、すぐに対処できたのは恵まれているほうで、一人暮らしのお年寄りなど、訴えるすべも見出せないのだと思う。

 毎日、新聞やテレビのお年寄りがよく見る番組、ニュースや例えば「水戸黄門」とかのコマーシャルで、「家事ができなくなったり、でかけられなくなったり、困ったときは電話して」と呼びかけ、電話番号が繰り返し放送され、電話すると都の介護相談につながり、区や市へ連絡がいき、すぐにその家を訪問してもらえるというようなシステムでもなければ、どこへどうすればいいのかわからず途方に暮れるばかりだと思う。

 さて、この介護保険財政の膨張を抑えるため、新たな利用者負担を検討すべきだとする意見書がまとめられた介護保険法改正に向けての意見書。わずかばかりの年金から介護保険が差し引かれ、さらにその額が増額され、さらに重度対象者には手厚くなるが、軽度の生活援助1・2についてはサービスが縮小される方向だという。

介護保険を徴収するからには、広くその恩恵を受けられるようにすべきであるし、それでなくても、毎日でもいきたいデイサービスを減らし、ヘルパーも入れられず、年金でやっと暮らしているお年寄りもいるはずだ。まず、この軽度のうちにサービスが受けられ、生活が改善されることが、重症化を防いでいるということも見逃せない。生活支援の段階で対処できれば、どれほどのお年寄りが救われるか。

母の場合もひとりでお風呂に入れなくなり、娘の家を交互に泊まりながら入浴していたが、デイサービスの送迎で入浴もでき、食事も、話をするお友達もできて、すっかり見違えるほど元気になった。さらに、家事が困難になり、交代で掃除したりしていたが、これもヘルパーさんを入れ、少しづつ母も他の人の援助を恥ずかしがらず受けることができるようになった。何より精神的に受け入れられるようになったというのが、進歩である。

閉じこもりにならず、楽しくすごせ、片づけられなくなっても、掃除・洗濯・冷蔵庫チェックなどをヘルパーさんにしてもらえれば、常にきれいな家で劣等感にさいなまれることも少なくなっていく。周りに常に誰かいて支えているということが、これほど母を元気にさせたのだと思う。今までいきてきたプライドが、なかなか支援を求められないのだが、それを越えなければ老人がひとりで暮らしていくことは困難なのだといえる。このような症状にあわせた対応がどれだけお年寄りを救うかわからない。

 こども手当てが3才未満は、2万円になると決定したという。財源が有り余るほどあるならどんどん手当てを出せばいいと思う。確かに子供手当ては、少子化対策、言い換えれば、将来の税金対策につながるから、老人対策より急がねばならないのだろうが、子供手当ては現状に据え置いても、介護保険料を据え置くとか、生活援助サービスを縮小せずに対応できないのかと思う。

 高齢者が多くなるからと言っても、戦火をくぐりぬけ、今の平和の礎を築いたお年寄りの老後にあまりにも厳しく冷たい風が吹き抜けるようで、何とかならないのかと思う。母の転院のために通っていた病院へ書類をもらいにいき、帰って新聞を拡げたら、そのことについて書かれた記事が載っていた。

 
東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2010120202000062.html

介護保険見直しへ意見書 
「軽度」生活援助縮小も 「重度」対象者に手厚く

2010年12月2日
消費と暮らし
  
ほとんど目の見えない女性に代わり、掃除機をかけるヘルパー=愛知県豊橋市で

二〇一二年の介護保険制度改正に向け、国の社会保障審議会介護保険部会が先月、介護保険財政の膨張を抑えるため、新たな利用者負担を検討すべきだとする意見書をまとめた。反対の声が強いが、厚生労働省が年内に示す介護保険法の改正案に盛り込まれる可能性も残されている。意見書が目指す今後の方向性と、負担増の問題を考えた。 (佐橋大)

◆意気下がる現場

独り暮らしの愛知県豊橋市の女性(73)は要支援2。病気で、脚は交差した状態のまま動かない。目もほとんど見えず、自宅内では、はって移動。買い物にも行けず、週五日、昼食用に受ける配食サービスだけでは、命をつなげない。

 頼みの綱はヘルパーだ。週二日、女性の代わりに買い物に行ってくれる。毎週、別のもう一日にも訪れ、何食分かをまとめて調理。手元が見えない女性は、気づかずにお茶の葉や調味料をこぼすことがしばしば。女性ができないことを支え、見えないことに注意を向けてくれるヘルパーの存在は貴重この上ない。

 「在宅で生活できるのはヘルパーさんのおかげ」。だが、女性の思いとは裏腹に、介護保険部会では、より重度の要介護者向けの食事、排せつなどの介助サービスを充実させる代わりに、女性のような要支援1、2など軽度な人の介護サービスは縮小するべきだとの議論が出ている。

     ◇

 意見書では、縮小への反対意見と併記するかたちながら、現在、一割の自己負担を要支援者に限って二割などに引き上げる案を追加。さらに、要支援者などが受けている介護サービスのうち、ヘルパーに買い物や掃除、調理など家事をしてもらう生活援助サービスを、介護保険制度の対象から外してしまう選択肢も盛り込んだ。


 厚労省は、要支援者などへの生活援助サービスを介護保険から切り離しても、そうしたサービスを自治体の事業に移行すれば済むとの考え。これに対し、日本ホームヘルパー協会の因利恵会長は「自治体に生活援助サービスを移しても、十分提供されない恐れがある」と不安視する。

 自治体も財政は厳しく、要支援者向けの生活援助サービスを引き継いだとしても、さらに厳しくサービスの対象者を絞り込む可能性がある。因さんは「要支援者への生活援助が縮小すれば、軽度を維持してきた人が重度になる恐れも出てくる。身の回りの掃除ができず、散らかった部屋では気力もうせ、閉じこもりや心身の機能の低下につながる」と主張する。


 愛知県で訪問介護事業などを展開する生活協同組合「コープあいち」福祉事業本部統括部長の佐宗健二さんも「生活援助サービスを受けることで、重度化が予防できている効果をもっと評価すべきだ」と話す。

 同組合所属の日本生活協同組合連合会が、愛知など五県の生協のケアマネジャーを通じ、家族らに、生活援助サービスで利用者の心身状態の維持・改善が進んだかを尋ねたところ、74%が「維持・改善した」と回答。「心が前向きになる」「利用で独居が可能になっている」などの意見も多かった。

 要支援者など軽度とされる人への生活援助サービスが介護保険制度にとどまったとしても、負担率が二割などに上がれば影響は大きいとする介護関係者も多い

 埼玉県新座市で訪問介護サービスなどを提供するNPO法人「暮らしネット・えん」の小島美里代表理事は「利用者が一割を負担する今の仕組みでも、サービス料を払えないからと、使うべきサービスを我慢している人たちがいる。負担率の引き上げが直撃するのは、低所得者。こうした人たちがますますサービスを受けられなくなる」と話している。

◆提案のポイント

 
意見書は、介護の必要性が高い人に、新型の在宅介護サービスが求められていると強調している。

 寝たきりなどで頻繁に介護が必要な人が現在、公的なサービスだけを利用し、自宅で暮らし続けるのは、ほぼ不可能。専門的な介護の一部を家族が担わざるを得ず、意見書は、独居や高齢者のみの世帯では「自宅での介護をあきらめざるをえない現状がある」と指摘する。高齢化の進展で、こうしたケースは今後、増え続ける見通しだ。

 施設以外では生活が立ちゆかない人が急増しかねない状況を前に、その対策にと、厚生労働省が導入に向けて提案したのが、「二十四時間対応の定期巡回・随時訪問サービス」だ。

 同サービスは、施設での介護を在宅に置き換えたものといわれる。一回原則二十分以上かける従来のサービスに比べ、訪問時間を短縮。代わりに介護士や看護師が頻繁に訪問し、たんの吸引や排せつ介助、水分補給などきめ細かく支援する。利用者の生活リズムを考慮して決めた定時の訪問を基本に、緊急時にもスタッフが駆けつける態勢だ。料金体系は、何度使っても料金が変わらない定額制を軸に検討している。

 採算性を疑問視する声があるものの、厚労省はこのサービスによって在宅介護で暮らせる人を増やし、施設入所の待機者を減らしたい考えだ。


     ◇

 意見書は、国の方針で整備が進む個室型の介護施設に、低所得者が入りづらくなっている問題にも触れている。個室の施設では、建設費に相当する金額を入所者が居住費として負担する仕組み。所得に応じ、居住費の一部が軽減される「補足給付」の制度はあっても、相部屋の施設に比べ、居住費が月額一万~五万円ほど高く、低所得者の入所の壁となっている。意見書は、補足給付の拡充などを検討課題とした。

 厚労省は、毎月五千~一万円程度の給付拡大を想定。同時に、相部屋の居住費値上げ(月五千円を例示)も提言している。これらが実現すると、個室と相部屋の格差が相対的に解消されるものの、「個室に入れない低所得者が相部屋にも入れなくなる」(日本医師会の三上裕司常任理事)恐れも指摘されている。

 資産のある人や、入所以前に経済力のある家族と同居していた人は、負担軽減の対象から外すことも検討課題に挙がる。負担が増える人も出そうだ。


     ◇

 重度者向けサービスの充実や介護職員の待遇改善の継続、増える介護需要への対応などで、六十五歳以上の保険料の平均は、今の仕組みのままでは月額五千二百円程度になる見通し。厚労省は「五千円が限界」という部会内の声を受け、さまざまな利用者負担の増額を打ち出した。

 この見直しで、同省は、保険料を五千円以内に抑えられるとしているが、高齢者への影響は未知数。現場には戸惑いや反発が広がっている。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

和枝

Author:和枝
 高校教師をやめ、ガーデニングのブログを書くうちに、気づいた小沢問題の陰に潜むマスコミや検察の腐敗をブロガーたちと追究し、小沢一郎氏の無罪判決を得ることができました。

「和順庭の四季おりおり」と題したブログの時から御支持いただいた真実を追究する仲間や冤罪被害者の皆様に支えられ、市民メディア「ツイートテレビ」を立ち上げ、私も生まれ育った東京を離れ、「生活の党と山本太郎と仲間たち」に習い、心機一転、主人の郷里・徳島にてエネルギッシュで常に現実に向き合い情報発信する生活をしています。
 
 それに伴い「和順庭」と名づけた庭も徳島県へ引っ越しました。



※寄付のお願い
■郵便局からの振込みの場合
口座 ゆうちょ銀行
記号 10000 番号 88352491

■銀行からの振込みの場合
口座 ゆうちょ銀行
店番 008 普通預金
口座番号 8835249
口座名 服部 和枝

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。