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映画「フード・インク」からTPPを考える

 今週末見るべき映画として「フード・インク」という映画のことが書かれていた。これを読んで、TPPについてどう思うだろうか?日本の国にとって、TPPを受け入れることによって、私達の食の安全はどうなるだろうか?まずは、これを読んで考えていきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=qyBph6Qx8vU















今週末見るべき映画「フード・インク」
http://ism.excite.co.jp/art/rid_E1295540539005/pid_2.html
2011年1月21日 00:00

 友人は、ハムやウインナーを製造する会社に勤めているが、自社の製品を食べない。いろんな添加物が含まれているから、というのがその理由。ちょっと信じられない話である。ふだんは、せいぜい、賞味期限がいつまでかしか見ない。

ちなみに、その会社のウインナーの原材料名の表示を見てみた。豚肉、豚脂肪、水あめ、結着材料(大豆たん白、卵たん白)、食塩、還元水あめ、たん白加水分解物、香辛料、ポークエキス、カゼインNa(乳由来)、調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、酢酸Na、酸化防止剤(ビタミンC)、Ph調整剤、発色剤(亜硝酸Na)とある。

こういった添加物は、味をよくしたり、腐りにくくしたり、見た目のよさなどの理由からだと思われる。もちろん、食品表示法に基づいての表示で、量は、国の基準をクリアしているのだろう。しかし、いろいろ入っているものだなあと驚く。


 「フード・インク」(アンプラグド配給)を見た。アメリカの主に肉や加工食品、ファストフードを中心とした「食」の状況が、一部の巨大企業によって成立している様子が精細に描かれる。効率と儲けを優先、その結果、健康被害につながる実態が露わになる。

そういえば、ハンバーガーばかり食べ続け、死にそうになった男のドキュメント映画があった。フランスの小学校の給食に有機野菜を導入する経過を描いた「未来の食卓」、コーンの流通経路にメスを入れた「キング・コーン」、ヨーロッパの食肉処理や野菜の収穫を静かに描いた「いのちの食べ方」などなど、「食」をめぐっての優れたドキュメント映画は多い。

 残念ながら、人間は、動物か植物を食べることでしか生き延びれない。食べないワケにはいかないのである。広い意味で、アメリカの「食」の事情を知ることは、いまの日本の「食」を考えることでもある。いったい、いま、「食」はどうなっているのか?


 映画はアメリカで「食」に関してどのようなことが起こっているのかを、声高ではなく、淡々と語る。そして、消費者に届くまでの「食」の流れを遡る。ファストフード、食肉の生産加工、飼料の現実などなど。一部の大企業に支配されている「食ビジネス」のありようが、しっかりとルポされる。アメリカのスーパーでは、平均4万7千もの食品を売っている。

いろんな食品の生産地と消費者の間には、カーテンが引かれている。つまり、食品業界は真実を隠している。パックされた肉の食物連鎖をたどると、見えてくる現実がある。たとえば鶏。流れ作業で、まるで工場で作られる工業製品のよう。家畜も労働者も虐待されている。食べ物はますます危険になり、その事実は巧妙に隠されている。ひと握りの多国籍企業が、フードシステムを支配している。

 我々は、何を食べていて、何を語り、知ることができるのか? 映画は、このようなナレーションで始まる。食品の感染で子供を亡くした女性、オーガニックの牧畜農家、食問題のジャーナリストなどが登場、それぞれの考えを述べる。巨大メーカーは、取材を拒否する。かなり悲観的になる。貧しい人たちは、いったい、何を食べればいいのだろう? それでも、映画は、「食の安全のために私たちができること」をいくつか提案する。私たちが、フードシステムの変革を、心から求めること、である。6年以上の時間をかけて、ていねいに撮った監督、プロデューサーは、ロバート・ケナー。いい仕事と思う。

第1章「すべての食品はファストフードに」

 「ファストフードが世界を食べつくす」の著者、エリック・シュローサーは、「業界の思惑は巧妙に消費者から隠されてきた」と語る。マクドナルドが、ドライブインに店舗を展開し始めたのは1930年代。店舗の調理場に工業システムを導入、単純作業だから、安い賃金で済む。

マクドナルドは、アメリカ最大の牛ひき肉の買い手だ。また、豚肉、鶏、じゃがいも、トマト、レタス、りんごの最大の買い手でもある。1970年、食肉加工業者のタイソン社やカーギル社など大手5社の食肉シェアは25%だったが、いまでは、大手4社で80%以上を占拠する。

 タイソン社は、養鶏のあり方を根本から変えた巨大企業。ヒナは50年前の半分の日数で育つ。しかも大きさは2倍。ケンタッキー州の田舎。鶏舎があちこちにある。狭いスペースに詰め込まれた鶏たちの様子が想像できる。タイソン社と契約している農家は、中の様子を見せてくれない。

バーデュー社の契約農家、キャロル・モリソンは、昔ながらの開放型の鶏舎で養鶏していて、鶏舎の中を見せる。早く育つために、自分の体重を支えきれなくて、歩けない鶏もいる。キャロルは、飼料に含まれる抗生物質のためにアレルギーになったことを告白する。

隠しカメラが、夜中の鶏舎を捉える。鶏が眠っている間に、トラックに積み込む。すべての鶏が、処理工場に運ばれる。バーデュー社は取材を拒否。キャロルは会社のすすめる換気式の新鶏舎の導入を拒否、契約は終了する。契約農家が設備などで抱える借金は、平均50万ドル、年収は1万8千ドル。
 
第2章「豊かさの選択」

 「雑食動物のジレンマ」の著者、マイケル・ポーラン。「食べ物に関する本を書くのは、実態から隔てられているから」と語る。スーパーにあるたくさんの食品を見て、「関与しているのは、数社と数種類の穀物だ」とも。そして、「工業食品の原材料が、ほとんどコーン」と言い切る。コーンの大量生産は、種子メーカー、化学肥料と殺虫剤メーカーの功績である。

カーギル社などの穀物メジャーが、安いコーンを買いまくる。そして用途を開発する。コーン製品とは、ケチャップ、チーズ、ピーナツバター、スナック菓子、ドレッシング、ダイエット甘味料、シロップ、清涼飲料水など。コーンは、牛や豚、鶏などの家畜の飼料でもある。魚にも、コーンを食べさせる。牛は本来、草を食べる。安いから、コーンで飼育する。

第3章「予期せぬ結果」

 2歳の男の子が死ぬ。原因は、汚染された肉で作ったハンバーガー。全米で、牛ひき肉が回収される。汚染は、ほうれんそうなど、野菜にも及ぶ。ブッシュ政権のころ、農務省長官は元・牛肉業界のロビイスト。元・全米食品加工協会の副会長は食品医薬局の局長だった。この図式は、いまも変わらない。エリック・シュローサーは言う。「監督するべき当の企業に支配されている。企業の言いなりだ」と。操業停止を命令できるケヴィン法は、未成立。個人より業界の利益を守るのは、日本もアメリカも同じだ。大腸菌感染は、いまなお、存在している。ハンバーガーのパテは、いま、アンモニアで殺菌されている。

第4章「1ドル・メニュー」

 親子4人が車に乗っている。体に悪い、子供に食べさせたくない、と言いながら、安いファストフードをみんなで食べる。ブロッコリーは1ドル29セント。1ドルのハンバーガーを買うより高く、調理の手間がかかる。糖を多く含むファストフードを食べ続けた結果、糖尿病になる。糖尿病の薬は、50錠130ドルもする。まだ幼い少女も、糖尿病の予備軍だ。2000年以降に生まれたアメリカ人の3人に1人が、糖尿病の予備軍で、今後、さらに増えると予想される。

第5章「草の中に」

 バージニア州の農場。農家のジョエル・サラディンは言う。「大企業は結果に責任を持たない」。サラディンは、牛をクローバーやハーブなどの草で育てている。自然の循環こそが大事と力説する。手作業で鶏を捌く。農務省から不衛生を理由に、農場の閉鎖命令が出る。

地元での細菌検査では、店で買うものより、はるかに清潔だったことを誇らしげに語る。豚も自然なままで飼育する。サラディンは、技術漬けの食品加工を批判する。「人間が勝手に操作できると思うような文化は、どこに行っても、豚を見るのと同じような、侮蔑的で傲慢な目で人間を見るだろう」。

世界最大の食肉処理工場であるスミスフィールド社。貧しい労働者を隠しカメラが映す。労働者は言う。「会社は労働者を豚と同じと思っている」。1日に3万2千頭の豚を処理する。労働者は生きた機械である。かつて自動車産業並みに改善された労働条件は、ファストフード業界が巨大化するにつれて、悪くなっていく。

第6章「目に見えないコスト」

 サラディンは言う。「ウォルマートで売る気はまったくない」。健康自然食品のフェアが開かれる。ポップコーンや豆乳など、オーガニックの食品が並ぶ。オーガニックの小さなメーカーでも、クラフト社、コルゲート社と提携まで出来るようになる。大メーカーも、気がつき始めている。ウォルマートさえ、有機食品のコーナーを開設する。かつて、ウォルマートをボイコットした有機農家に、ウォルマートの社員が訪ねてくる。

第7章「種からスーパーマーケットまで」

 1980年代、最高裁は作物の特許を認める。化学薬品のモンサント社は、DDTや枯葉剤、除草剤を製造している。結果、耐性大豆はモンサント社がほぼ独占、農家は、種子の保存が出来なくなる。保存する者は、モンサント社の特許権侵害で捜査の対象となる。

しかも、モンサント社は、特許権をめぐって、農家を告訴する。裁判に持ち込んでも、膨大な費用がかかる。ある農家は言う。「農家が多国籍企業から、どうやって身を守れる? モンサントの支配は強大だ。種子からスーパーまで、彼らが大豆を握っている」。

第8章「秘密のヴェール」

 モンサント社はブッシュ政権、クリントン政権と深い関係にある。政府は、管理すべき企業に管理されてきたのである。官僚、弁護士、民間の専門家たちがモンサント社に取り込まれている。遺伝子組み換え食品の表示をモンサント社に提案したが、政府は、表示義務はないとする決定を下す。政府・大企業対労働者・消費者という図式である。

表示をめぐって、カリフォルニア州議会で議論、表示義務を課した法案は通過するが、シュワルツェネッガー知事は拒否する。ファストフード業界も、カロリー表示を拒否、トランス脂肪酸が含まれていることを隠したがっている。精肉業界は肉の産地表示を拒否、もちろん、遺伝子組み換えの表示も。

いまや、スーパーの加工食品の70%に、組み換え素材が入っている。消費者の「食」について知る権利は、どうなるのか? 製品を批判すること自体、違法行為となる。食の感染で子供を亡くした消費者に、食について質問する。彼女は答える。「質問する前に弁護士に電話してください」。

風評被害で、牧畜業者が消費者を告訴する。消費者が勝訴するまでに、6年の歳月と100万ドルの費用がかかった。コロラド州の風評被害法違反は罪である。コロラド産のひき肉を批判すれば、刑務所行きになりかねない。

第9章「システムに対するショック」

 現代の工業的な農業は、石油に依存している。運搬、加工機械などに、膨大な石油を消費する。つまり、石油が高騰すれば、たちまち食品価格に響く。現にコーンは高騰した。ちゃんとした食べ物は、値段が高い。しかし、貧しい人たちがいる。これは、政策レベルの話である。希望はある。アメリカはその都度、学んでいる。そして、いくつかの提言が示される。

1月22日より シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開

文/二井康雄
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穀物メジャーによる搾取

こんにちは。
すべてが搾取されています。穀物メジャーによる搾取は、食肉業界だけではありません。スターバックスで飲むコーヒーも、ネスレのコーヒーも非常に搾取しています。機会があったら、ぜひ次の日本語版のDVDを見て下さい。先進国のトールサイズのコーヒー1杯330円。原産地のコーヒー農家が手にする金額、約3円。
おいしいコーヒーの真実 [DVD]
http://www.amazon.co.jp/dp/B001GUO33S
プロフィール

和枝

Author:和枝
 高校教師をやめ、ガーデニングのブログを書くうちに、気づいた小沢問題の陰に潜むマスコミや検察の腐敗をブロガーたちと追究し、小沢一郎氏の無罪判決を得ることができました。

「和順庭の四季おりおり」と題したブログの時から御支持いただいた真実を追究する仲間や冤罪被害者の皆様に支えられ、市民メディア「ツイートテレビ」を立ち上げ、私も生まれ育った東京を離れ、「生活の党と山本太郎と仲間たち」に習い、心機一転、主人の郷里・徳島にてエネルギッシュで常に現実に向き合い情報発信する生活をしています。
 
 それに伴い「和順庭」と名づけた庭も徳島県へ引っ越しました。



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口座名 服部 和枝

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